損益計算書は、事業年度の事業活動における利益額を算出することが目的です。
損益計算書を作成することによって、収益・費用・利益の三点を確認することができ、企業経営における儲ける力を読み取ることができます。
損益計算書の作成には、主に5つのステップが存在します。
まず、一つ目のステップは、「取引の認識」です。
損益計算書などの計算書類に記帳する取引とは、「資産・負債・純資産(資本)・収益・費用」の増減があるかどうかで判断します。その上で、取引の項目を性質毎に分類したものを勘定科目といい、その増減を記録するT字型の表のことを勘定と言います。借方とは取引があったときに記帳する位置のことで左側になり、貸方は右側となります。
このように実際のお金のやり取りがなくても、契約が結ばれた時点でその取引の性質を掴むことが、損益計算書作成の第一段階です。
二つ目のステップは、「仕訳」です。
仕訳とは、ある取引を先述した通り、勘定科目ごとに借方と貸方に分けて区分することです。
仕訳が完了した後は、「勘定への転記」となります。
仕訳の借方・貸方と勘定の借方・貸方は対称となっていますので、自動的に処理しましょう。
このように、ある取引についての勘定を作成した際は、全ての取引を勘定科目ごとに記録した総勘定元帳への記入を忘れずに行いましょう。
いざ決算となると、それまでに作成した勘定を合計試算表、残高試算表、合計残高試算表の「3つの試算表への集計」を行うこととなります。
この試算表への集計は、これまでの作業に間違いがなかったかを確認することと、以降の貸借対照表と損益計算書の作成をしやすくするという意味があります。
試算表への集計まで完了すれば、あとは表中の収益と費用に関係する勘定科目を抜き出して損益計算書に転記するだけです。対象となる科目は、収益に分類される勘定科目の「売上」と、費用に分類される勘定科目の「仕入・給料・支払地代・支払利息」です。
勘定の作成などは簿記のルールに沿えばいいのですが、仕訳までは人が判断をしなければなりません。損益計算書に属する勘定科目を今一度確認した上で、損益計算書の作成に取り組むことが大切です。
中谷彰吾税理士事務所は、小田原市を中心に「日本一敷居の低い税理士事務所」として活動いたしております。損益計算書の作成でお悩みの際は、ぜひ一度、当事務所にお声がけください。日常業務における記帳代行から税務顧問まで、幅広いサービスをご提供いたします。
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