ビジネスの世界において、売掛金での取引というのは珍しいことではありません。
しかし、売掛金が回収されないまま買掛金の支払いが先行すると、企業はやがて倒産にいたります。
そうした事態を防ぐためにも、売掛金の回収には、日頃の売掛金管理が重要となってきます。
日頃の売掛金管理にはいくつかのポイントが存在します。
一点目は、各得意先別の売掛金管理台帳を作成することです。
この時、得意先の商号を50音順に並べるのではなく、回収基準ごとのグループでまとめるようにしましょう。
例えば「当月締め・翌月回収グループ」や、「当月締め・翌々月回収グループ」などです。
こうすることで、各取引における売掛金の回収方法が容易につかめ、回収率も簡単に把握できます。
また回収を早める場合には、比重の大きいグループのなかから早期回収が可能な得意先をすぐ選抜でき、売掛金回収を早める際の有効な検討資料としてすぐに利用することが可能です。
二点目は、すべての売掛金を用いた取引の内容を記録した売掛残高一覧表を作成することです。
この表を作成することによって、容易に回収が遅延している得意先を抜き出すことができます。
そうして抜き出した得意先の遅延金額と遅延日数を的確に把握しておくことで、売掛金管理がとても楽になります。
また、売掛残高一覧表に与信限度欄を設けると、売掛・手形残高との比較ができてよりわかりやすくなると思われます。
売掛金の回収ができなくなってしまうと、それは単なる損失となるだけでなく、企業の倒産リスクを大きく上昇させることとなります。
そのため、請求しても回収ができない場合には、早期の段階で専門家に相談し、着実に回収できるように手配しましょう。
中谷彰吾税理士事務所は、小田原市を中心に「日本一敷居の低い税理士事務所」として活動いたしております。売掛金の把握でお困りの場合は、当事務所にご相談ください。適切な売掛金管理から売掛金の回収まで、幅広く皆様のビジネスを支援いたします。
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