独立や開業を考える際に、まずは個人事業主としてビジネスを開始するか、最初から法人を設立するかで迷うところです。
どちらにもそれぞれメリット・デメリットがあり、一方が絶対にいいとは言えません。起業する際、どちらの形態がふさわしいかは、以下で紹介するメリット・デメリットを参考にされるとよいでしょう。
まず、個人事業主のメリットは、開業に掛かる手間や費用が少ないという点が挙げられます。個人事業主として開業するには、「個人事業の開廃業等届書」などの書類を税務所に提出するだけです。費用も、税務署に出向く交通費や、書類の控えを取っておくコピー代ぐらいしか掛かりません。
また、社会保険の加入義務はなく、税務申告・会計が比較的簡単に行えます。
もっとも、法人よりも社会的信用度は低く、金融機関からの借入れは比較的難しいとされています。節税する方法も少ないのが現状です。
一方、法人は個人事業主とは真逆の特徴を持ち、社会的信用度が高く、金融機関からの借入が比較的容易で、また、節税する方法が多いというメリットがあります。
一方、開業に掛かる手間・費用は多く、定款認証手数料や設立登記の登録免許税などを払う必要があるので、初期費用にはかなりの金額を必要とします。
このように、個人事業主と法人を比較したとき、個人事業主のメリットは法人のデメリット、法人のメリットは個人事業主のデメリット、と言うことができます。
目先の節約よりも、法人にしてどんどん事業を大きくしていくのも一つのプランでしょう。また、当初は簡便な個人事業主として起業し、事業が軌道に乗ったところで会社を改組するということも可能です。
自らのビジネスプランを考えたときに、どちらの形態がふさわしいかを十分に検討して決定されるのがよいでしょう。
中谷彰吾税理士事務所は、「日本一敷居の低い税理士事務所」として、会社の立ち上げ方や起業方法、会社設立の代行など新規開業・会社設立を全力でサポートしていきます。小田原市を拠点として、神奈川県、東京都、静岡県東部(熱海、三島、御殿場、伊東)などの地域をはじめ、小田原からの沿線(東海道、小田急、大雄山線)藤沢、本厚木などの地域にも対応しております。新規開業・会社設立でお悩みの際は、お気軽に当事務所まで御来所ください。
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