決算表や試算表を作成するためには、日々の業務における取引内容を正確に記録した帳簿の存在が必要不可欠です。
その帳簿には、取引を日付順に記録する「仕訳帳」と仕訳帳の内容を勘定科目ごとに転記する「総勘定元帳」という二つの「主要帳」があります。
主要簿だけでも決算書や試算表の作成はできますが、これに加えて「補助簿」と呼ばれる重要な取引において、その内容や明細を記録したり、集計したり、整理するための帳簿が存在します。
この補助簿には7つの種類が存在し、この7つの補助簿こそが事業で必要な7つの帳簿なのです。
それでは順に7つの補助簿について紹介いたします。
・預金出納帳
預金出納帳とは、銀行口座にある現金の入出金と残高を記録する帳簿のことです。
銀行別、口座別に整理することになりますが、銀行の預金通帳でも代用は可能です。
・現金出納帳
厳禁出納帳とは、日々の現金の収支を詳細に記帳したものとなります。
・売掛帳
売掛帳とは、掛けで販売した際の売掛金の代金を記入し、売掛金の残高を記録する帳簿のことです。
・買掛帳
買掛帳とは、掛けでの仕入れや外注費の買掛金などを記入し、買掛金残高を記録する帳簿のことです。
・経費帳
経理帳とは、仕入れ以外の水道光熱費などの経費を記入する帳簿です。
・固定資産台帳
固定資産台帳とは、事務所の建物や営業車などの減価償却資産における減価償却費について記入をする帳簿のことです。
・給与台帳
従業員を雇っていなければ関係ありませんが、従業員の給料を記録しておくための帳簿です。
主要簿だけではなく、補助簿も丁寧に記帳しておくことで日々の業務における細かな金銭の取引を確認することができます。規模が大きくなれば大きくなるほど、そうした取引というものは細かくは見え難くなってしまいます。そのため、しっかりと補助簿を作成することが非常に重要となってくるのです。
中谷彰吾税理士事務所は、小田原市を中心に「日本一敷居の低い税理士事務所」として活動いたしております。当事務所では、記帳代行業務など、皆様の企業活動を全面的にご支援するサービスを提供しております。複雑な記帳業務にお困りの場合は、お気軽にご相談ください。
事業で必要な7つの帳簿
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