貸借対照表とは、現時点での企業の財務状態を明らかにするために作成される表のことです。記載事項には、会社の純資産(資本)に加え、それを導き出すための資産や負債などがあります。簿記初学者にとっては困難なものに思えますが、実際にはそれほど書き方は難しくありません。
ここでは、貸借対照表の書き方について簡単にご説明します。
貸借対照表には、「現金」や「当座預金」など、お金の動きを明白にするために記載する経理上の項目として勘定科目が設定されています。
その勘定科目を貸借対照表では、「資産」と「負債」に分類していきます。
貸借対照表の書き方のとしては、まず、左側に「資産」に分類される科目がまとめられます。そして、右側には「負債」と当期の純利益である「純資産(資本)」がきます。
純資産(資本)は資産と負債の差額で、最終的に左項の合計と右項の合計が一致していなければなりません。
これだけ見ると、ただ左と右に区別して記帳するだけかと思われますが、実際には会計期間に行われたすべての取引情報をもとに作成することになるため、その分、貸借対照表は作成が困難となってしまうのです。
そのため、日々の取引を細かにまとめておくことが重要となってきます。
まず、ある取引が発生すると、勘定科目を決めて「仕訳帳」に記載します。
その際、表面上のお金の動きだけでなく、その取引を「借方」と「貸方」の両面から記録しておくことが必要です。その後、「仕訳帳」の内容を「総勘定元帳」に記載し、勘定科目を売上や現金などの種類別に整理します。
決算の時期になると、貸借が一致しているかどうか確認するために、総勘定元帳の各勘定科目から残高を転記した「試算表」を作成します。この試算表から、資産、負債、純資産(資本)を抜き出して決算整理仕訳を行ったものが、貸借対照表となります。
貸借対照表は、単に確定申告で必要となる書類ではなく、会社の財務状態を明確に表すための便利なツールでもあります。是非とも有効活用し、新たなビジネスチャンスを創造していきたいところです。
中谷彰吾税理士事務所は、小田原市を中心に「日本一敷居の低い税理士事務所」として活動いたしております。貸借対照表の作成でお悩みの際は、ぜひ一度、当事務所にお声がけください。日常業務における記帳代行から税務顧問まで、幅広いサービスをご提供いたします。
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